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今年の新入社員は何を考えているか 調査データ・資料
今年の新入社員は何を考えているか〜2008年新入社員の意識調査結果〜

 この調査は、北海道中小企業家同友会(代表理事三神純一、会員数5,023社)がこの春に開催した合同入社式や新入社員研修会(函館、札幌、旭川、帯広、北見)の参加者を対象に実施したアンケート結果をまとめたものです。

1、「働く目的」は男女間で微妙な差

 「働く目的は何か」(第1図)をみると、男女とも第1位が「創造的に仕事をして、自分の人間的成長をはかるため」、第2位「お金を得て、幸せな家庭を築くため」、第3位「お金を得て、趣味やレジャーを楽しむため」となっています。しかし、男女を比較すると「創造的に仕事をして人間的成長をはかるため」が、男性36.9%、女性47.7%と女性が10.8ポイントも多く、逆に「幸せな家庭を築くため」は男性が女性よりも11.6ポイントも多くなっています。
 昨年と比較すると男性は、「幸せな家庭を築くため」(4.1ポイント増)「独立して事業を営みたいから」(2.4ポイント増)が増加、逆に「社会をよりよくするため」(2.3ポイント減)「趣味やレジャーを楽しむため」(2.4ポイント減)が減っています。家庭重視の傾向が強まっているようです。
 一方女性は、「幸せな家庭を築くため」が1.9ポイント減り、「独立して事業を営みたい」が3.3ポイント増えており、女性の働く意識の変化が伺われます。

2、「個性や能力を生かせ、経営理念があり将来性のある会社」を選ぶ

 「会社を選ぶ基準」(第2図)では、男女とも第1位が「個性や能力を充分生かせる」、第2位「会社に将来性がある」、第3位「自宅から通える」となっています。
 昨年と比較すると、男性は「自宅から通える」(昨年比3.4ポイント増)「独立するうえで有利」(同1.5ポイント増)の増加が目立ちます。一方女性は「人に勧められた」(昨年比2.2ポイント増)「他の会社や公務員試験に失敗」(同1.6ポイント増)の増加が目立っています。
 「勤めるにあたり、特に確かめたもの」(第3図)をみると、男性は第1位が「仕事の内容」、第2位「給料」、第3位「勤務時間」となっています。一方女性は、第1位、第1位まで男性と同じですが、第3位に「経営理念」が入っています。男性も「経営理念」が、昨年より2.4ポイント増えており注目されます。

3、「人間関係がよく、生きがいのある会社」を望む

 「どんな会社を望むか」(第4図)では、男女とも「人間関係のよい会社」が圧倒的に多く、次いで男性は「自分を伸ばせる会社」、女性が「生きがいのある会社」となっています。「明るく人間関係がよく、生きがいの持てる会社」を望んでいるようです。

4、人間として尊敬できる上司を望む〜学歴、男女で微妙な差〜

 「理想の上司像」(第5図)では、男女、学歴を問わず第1位が「人間的に尊敬できる人」となっています。第2位は男性高卒を除いて、男女の全学歴で「実行力、統率力がある人」になっています。ちなみに、男性高卒の第2位は、「若者の気持を理解してくれる人」となっており、男女、学歴で「理想の上司像」に微妙な差があり、注意が必要です。
 「新聞を毎日読んでいない人」が7割にもなります(第6図参照)。「関心のある社会問題」(第7図)では、男性が「年金問題」「景気動向」「教育問題」の順、女性が「教育問題」「年金問題」「事故、災害、犯罪」となっています。男女とも、「年金問題」に対する関心が高まっており、注目されます。
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