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今年の新入社員は何を考えているか 調査データ・資料
今年の新入社員は何を考えているか 〜2004年新入社員の意識調査結果〜

 このレポートは、北海道中小企業家同友会(代表理事三神純一 会員数4,763社)がこの春に開催した合同入社式(札幌、函館、旭川、帯広、釧路、北見などで開催)や、新入社員研修会の参加者を対象に実施したアンケート調査の結果をまとめたものです。

1、「人間的成長」をめざして働く

 「働く目的は何か」(第1図)をみると、男女ともトップは「創造的に仕事をして、自分の人間的成長をはかるため」(男性40,7%、女性52,7%)で、昨年と同じ傾向を示しています。
 しかし、男女を比較すると若干の違いがあります。「創造的に仕事をして、自分の人間的成長をはかるため」は、女性が男性より12ポイントも高くなっている反面、「幸せな家庭を築くため」は男性の方が女性より7,5ポイント、「独立して事業を営みたいから」は3,8ポイント男性の方が高くなっています。
 昨年との比較では、男性の「趣味やレジャーを楽しむため」が3,2ポイント減り、「社会をよりよくするため」が2,4ポイント増えています。
 一方、女性は「趣味やレジャーを楽しむため」が、4,5ポイント減り、「幸せな家庭を築くため」が3,7ポイント増えています。
 男女で微妙な差があるものの、「自分の人間的成長をはかるために働き、適当に趣味やレジャーを楽しみながら、幸せな家庭を築き、若干社会にも貢献したい」という若者像を描くことができるようです。

2、「自分の個性や能力を生かせ、将来性のある会社」を選ぶ

 「会社を選ぶ基準」(第2図)をみると、男女とも第1位が「自分の個性や能力を充分生かせると思ったから」、第2位が「会社に将来性があると思ったから」となっており、昨年と変りません。ただ、「人に勧められたから」が男性では昨年より4,4ポイント、女性が1,1ポイント増え、それぞれ9,2%、9,0%となっており注目されます。
「勤めるにあたり、特に確かめたもの」(第3図)では、男性が、多い順に「仕事の内容」(34,1%)「経営者の経営理念」(14,8%)「勤務時間、休日、休暇」(14,6%)「給料、ボーナス、昇給」(14,4%)、一方女性が「仕事の内容」(39,2%)「勤務時間、休日、休暇」(19,7%)「給料、ボーナス、昇給」(15,4%)となり、男性の「経営理念」のウェイトが高くなっています。

3、「社内の人間関係がよく、生きがい、働きがいのある会社」を望む

 「どんな会社を望むか」(第4図)では、男女とも第1位が「社内が明るく人間関係のよい会社」となっています。しかし、2位以下では、男性が「生きがいのある会社」(18,4%)「専門技能、知識が修得でき、自分を伸ばせる会社」(16,1%)の順となっている反面、女性は「専門技能、知識が修得でき、自分を伸ばせる会社」(17,5%)「自分の時間をきちんと持てる会社」(15,4%)となっており、若干の違いがあります。

4、学歴で違う「理想の上司像」〜「年金問題」に関心が高まる〜

 「どのような上司を望むか」(第5図)では、学歴によって微妙な差があります。どの学歴でもトップは「人間的に尊敬できる人」ですが、「若者の気持ちを理解してくれる人」は高学歴では低く、逆に「実行力、統率力のある人」が高学歴では高くなっています。
「関心のある社会問題」(第7図)では、昨年に比較して「年金問題」が倍以上に増え、関心が高まっています。また、景気や犯罪、平和問題にも心を痛めています。

※参考

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