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2003年の初任給・賃上げはどうなるか 調査データ・資料
速報 〜初任給・賃上げの腹づもり アンケート調査結果〜

 この調査結果は、当会加盟企業(会員数4822社)の中から、地域・業種などを勘案して1000社を任意抽出、2月中旬にアンケートを発送し、3月7日までに回答のあった社についてまとめたものです。
 回答企業の平均資本金、平均従業員数は、第1表の通りです。速報のためのサンプル数も少なく、この種のアンケートは、比較的業績の良いところが早めに出てくる傾向がありますのでそのことを考慮し、ひとつの目安としてご利用下さい。

1、「賃上げゼロ」企業が50%を超える

 第2表の「2003年賃上げ(定昇を含む)平均額(予定)」をみると、全道平均の男性でアップ額988円、アップ率0.38%となっています。女性は、アップ額1002円、アップ率053%です。
 昨年との比較では、男性がアップ額で469円の増、アップ率で0,2ポイントの増、女性はアップ額で535円の増、アップ率で0.24ポイントの増となっており、昨年より若干増えています。これは、「昨年、賃上げゼロだったので、今年は少しは上げたい」との経営者の従業員に対する思いを反映したものでしょう。
 昨年は、1975年の本調査開始以来最低の賃上げ状況でしたが、今年はそれに次ぐ低さであり、経営環境が好転したとは言えません。
 「賃上げゼロ」と回答した企業は、52%(昨年は56%)と半分以上、「賃下げ」と回答した企業も4社あり、依然厳しい経営環境が続いていることを示しています。

2、初任給は下がる傾向が鮮明に

 「2003年初任給平均額(予定)」をみると全道平均で、「高専卒」の「技術・現業職」を除き、すべて昨年より減っています。
 「高専卒」を除くすべての学歴で、「営業職」より「技術・現業職」の減少幅が大きくなっており、営業力強化にかける企業姿勢が伺われます。とりわけ、「札幌以外」の地域では、「大学卒」の「営業職」はわずかながらアップしており、「優秀な大学卒を確保したい」という意気込みが感じられます。新しい人材で企業の活性化をはかりたいものです。


※参考

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第3表 過去10年間の賃上げ額、賃上げ率の推移

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第4表 2003年初任給平均額(予定)
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