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速報 2010年の初任給・賃上げはどうなるか 調査データ・資料
速報 2010年の初任給・賃上げはどうなるか 〜初任給・賃上げの腹づもりアンケート調査結果〜

 この調査結果は、2月中旬に当会会員企業(5374社)にアンケートを発送し、3月5日までに回答のあった303社についてまとめたものです。回答企業の平均資本金、平均従業員数は第1表の通りです。
 この種のアンケートは、比較的業績の良いところが早めに出てくる傾向があります。そのことを考慮し、ひとつの目安としてご利用下さい。

一、「ゼロ回答」が半数を超える

 第2表の「2010年賃上げ(定昇を含む)平均額(予定)」をみると、全道平均の男性でアップ額2,331円、アップ率0.71%、同じく女性はアップ額1,862円、アップ率0.86%となっています。
 昨年の当会調査と比較すると、男性は金額で76円増え、アップ率で0.21ポイント下がっています。女性は金額で37円増えて、アップ率で0.2ポイント下がっています。
 賃上額の全道金額分布をみると、最も多いのは男女ともゼロ回答(定昇もベースアップもしない)で、男性が49.1%、女性が54.3%と男女を合わせると半数を超えています。
 続いて3,000円台が男性12.6%、女性12.8%、三番目が5,000円台で男性11.5%、女性11.0%となっています。1万円以上のアップの割合は、男性7.5%、女性3.6%でした。
 今回の賃上げアンケートの結果から、景気回復どころか、いっそう経営環境が厳しさを増していることが読みとれます。

二、初任給では、営業職の減少が目立つ

 第4表の「2010年初任給平均額(予定)」の全道をみると、全職種で昨年より減少傾向を示していますが、とりわけ技術職の減少が目立ちます。今回の不況が、建設関連やものづくり分野にも深い傷を残していることが伺われます。
 地域別では、札幌以外の営業職の減少が目立ち、一方、札幌では営業職が増加傾向にあり、好対照をなしています。市場規模の大きい札幌圏では、営業力の強化によって活路を開くことが可能と考えている一方、札幌以外の地域では疲弊が進んでいることを示しているようです。
 今、厳しい経営環境のもとで、企業を存続させ、雇用をどう守るかが労使共に問われています。全社一丸となって活路を拓きたいものです。

※参考

○第3表 過去10年間の賃上げ額、賃上げ率の推移
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