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今年の新入社員は何を考えているか 調査データ・資料
今年の新入社員は何を考えているか〜2007年新入社員の意識調査結果〜

 この調査は、北海道中小企業家同友会(代表理事三神純一、会員数4,923社)がこの春に開催した合同入社式や新入社員研修会(函館、札幌、旭川、帯広、北見など)の参加者を対象に実施したアンケート調査結果をまとめたものです。

一、「働く目的」に変化の兆し

 「働く目的は何か」(第1図)をみると、第1位は男女とも「創造的に仕事をして、自分の人間的成長をはかるため」(男性36.9%、女性48.5%)、第2位が「お金を得て、幸せな家庭を築くため」(男性26.2%、女性20.6%)、第3位「お金を得て、趣味やレジャーを楽しむため」(男性17.8%、女性15.6%)となっています。しかし、昨年と比較すると、「創造的に仕事をして人間的成長をはかるため」は、男性が2.8ポイント減、女性は6.1ポイントも減っています。
 男性は、昨年と比較して「独立して事業を営みたいから」が5.1ポイントも減り、逆に「お金を得て、幸せな家庭を築くため」が7.9ポイントも増えています。
 一方女性は、「お金を得て、幸せな家庭を築くため」が2.7ポイント増、「お金を得て、趣味やレジャーを楽しむため」も1.2ポイント増えており、男女とも「働く目的」が、「個人生活の充実」重視の方向へ変化する兆しが感じられます。

二、「自分の個性や能力を生かせ、将来性のある会社」を選ぶ

 「会社を選ぶ基準」(第2図)をみると、男女とも第1位が「自分の個性や能力を充分生かせる」、第2位が「会社に将来性がある」、第3位が「自宅から通える」となっています。
 昨年と比較すると、「自分の個性や能力を生かせる」が、男性は3.1ポイント減、女性は5.1ポイントも減っています。増えた項目では、男性が「他の会社や公務員試験に失敗した」(2.7ポイント増)「人に勧められた」(1.6ポイント増)が目立ちます。一方女性では「会社の将来性」(1.9ポイント増)、「知人や先輩が勤めている」(1.2ポイント増)、一番増えたのが「その他」(4.3ポイント増)となっています。
 「勤めるにあたり、特に確かめたもの」(第3図)をみると、第1位は男女とも「仕事の内容」となっていますが、昨年と比較すると男性は3.0ポイント減、女性も0.9ポイント減っています。増えた項目では、男性が「給料、ボーナス、昇給」(3.6ポイント増)、「会社の業績」(3.5ポイント増)が目立ち、女性では「経営理念」(2.1ポイント増)、「会社の業績」(1.7ポイント増)、「勤務時間、休日」(1.3ポイント増)となっており、注目されます。

三、「社内の人間関係がよく、自分の時間がきちんと持てる会社」を望む

 「どんな会社を望むか」(第4図)をみると、「社内が明るく人間関係のよい会社」が最も多く、「自分の時間をきちんと持てる会社」が男女とも昨年より2.0ポイント強伸びています。「社内の人間関係がよく、自分の時間もきちんと持てる会社」が理想のようです。

四、人間的に尊敬でき、統率力のある上司が理想

 「理想の上司像」(第5図)では、男女とも「人間的に尊敬できる」がトップで、次に「実行力、統率力」が続いています。特に、女性の「実行力、統率力」は、高学歴になるほど高くなる傾向があります。
 「関心のある社会問題」(第7図)では、男女とも「教育問題」が高くなっており、最近の世相を反映しています。

※参考

○第6図 あなたは毎日、新聞を読んでいますか
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