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今年の年末賞与はどうなるか 調査データ・資料
今年の年末賞与はどうなるか〜暖房手当の支給実績と年末賞与(予定)アンケート調査結果〜

 この調査は、当会会員企業(4,874社)の中から地域、業種を勘案の上、無作為に1,500社を抽出し11月1日にアンケートを発送、11月10日までに回答のあった213社についてまとめたものです。回答企業の平均資本金、平均従業員数は第1表の通りです。
 なお、速報のため回答企業数も十分でありませんので、そのことを考慮してご活用下さい。

1、経営環境の厳しさが重くのしかかる年末賞与〜支給額(全道平均)9年連続前年を下まわる〜

 「年末賞与の地域別支給実績と支給予定」(第2表)をみると、全道平均の男性は、支給率で昨年の1.52ヵ月から今年の1.47ヵ月へと0.05ヵ月の減少、支給額も昨年の349,201円から338,323円へと10,878円の減少(減少率3.12%)となっています。
 女性も支給率で昨年の1.42ヵ月から今年の1.38ヵ月と0.04ヵ月の減少、支給額でも昨年の240,124円から232,005円へと8,119円の減少(減少率3.38%)となっています。支給額は、男女とも9年連続して前年比減少したことになります(第3表参照)。道内の経営環境は、いっそう深刻になっていることが伺われます。
 サンプル数が少ないため地域別の比較は難しいですが、「札幌以外」の支給額の前年比減少率は、「札幌」と比較して男性が1.19ポイント多く、同じく女性も0.98ポイント多くなっており、札幌以外の地域の方がより厳しい状況にあることが伺われます。「北見」では、男女とも支給率・支給額が対前年比大幅に伸びています。これは、昨年支給しなかった企業が、今年1ヵ月分支給することになり、しかもサンプル数が9社と少ないためです。「北見」の支給額は、他地域と比較して最も低く、より厳しいというのが実態でしょう。

2、業種別支給額では、「運輸、倉庫業」「製造業」の減少が目立つ

 「業種別支給額」(第6表)の男性をみると、「運輸、倉庫業」が前年比7.25%減、「製造業」が同じく5.07%減と減少幅の大きさが目立ちます。これは、原油高によるコストアップを価格に転嫁できず、より厳しい経営を迫られているためでしょう。「小売業」の男性では、支給率・支給額とも、昨年比プラスになっていますが、サンプル数が少ない上、昨年支給せず、今年支給する企業が含まれているためです。

3、灯油価格の高騰で暖房手当は増える

 「暖房手当の平均支給額」(第8表)をみると全道の世帯主で対前年比10.42%のアップ(アップ額10,281円)、準世帯主で同じく9.37%のアップ(アップ額5,449円)、独身者で6.51%のアップ(アップ額2,776円)となっています。しかし、道の調査によると、10月の灯油1リットル当り道内平均価格は前年同月比29.5%アップとなっており、それに見合ったアップとなっていません。灯油の高騰と厳しい経営環境下で、「年末賞与と暖房手当を合わせて、ほぼ昨年並みを、確保したい」という経営者の思いを反映した結果でしょう。

( )は昨年の当会調査の数値

※参考

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第4表 年末賞与額の腹づもり(全道)

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第5表 パートタイマーの年末賞与(全道平均)

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第7表 年末賞与の支給日(企業数の多い順)
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